不動産市場動向アンケート調査結果(第26回)公表「福島県不動産市場動向に関するアンケート」第26回調査の結果を発表致します。【福島県不動産市場動向アンケート調査結果 公表】 < 第26回調査(令和5年4月1日時点) >
「福島県不動産市場動向に関するアンケート」第26回調査の結果を発表致します。 今回調査結果の実感を前回調査(第25回、令和4年10月1日時点)の実感と比較すると、住宅 地は県全域で、前回は「大きく下落した」及び「下落した」(以下、下落と表記)は併せて15.7%であっ たが、今回は、13.3%と2.4ポイント減少した。ただし、前回は無かった「大きく上昇した」が今年は0.8% あったものの、「大きく上昇した」及び「上昇した」(以下、上昇と表記)は0.7ポイント減少し、前回と比較 して概ね横這い傾向となっている。 浜通りの下落は37.0%となり0.9ポイント増加した。浜通りのうち、相双が9.6ポイント減少したが、逆に いわきが3.6ポイント増加した。中通りでは下落が4.3%と4.4ポイント減少した。中通りのうち、県北は下 落が6.0ポイント減少、県中は4.7ポイント減少、県南は増減なしとなり、下落は減少傾向が見られた。 一方、県中では上昇が35.3%と5.1ポイント減少、県北・県南では増加しており地域差が見られる。会津 地区は下落が1.0ポイント増加、上昇は0.7ポイント増加した。 商業地は、県全域で、前回の下落が16.7%に対して今回の下落は17.7%と1.0ポイント増加したもの の、上昇も0.9ポイント増加となり、概ね横這い傾向となっている。浜通りでは下落は0.8ポイント増加し、 上昇は1.1ポイント増加となった。中通りでは下落が0.5ポイント減少し、上昇が2.6ポイント増加した。 中通りのうち、県北は下落、上昇共に増加、県中は下落がなくなり上昇が6.3ポイント増加、県南は前回 20%あった上昇がなくなった。会津地区の下落は40.0%と前回より6.7ポイント増加した。 工業地は県全域で、前回の下落15.2%に対し今回は15.9%と0.7ポイント増加し、上昇は0.7ポイント 増加した。浜通りの下落は23.8%と2.3ポイント減少した。中通りの下落は2.9%と3.0ポイント減少した。 会津地方は下落が7.9ポイント増加した。 今後の予測について今回と前回を比較すると、住宅地は、前回の県全域の下落予測が29.3%であっ たのに対して、今回の下落予測は19.2%と10.1ポイント減少したほか、上昇予測は前回よりも3.0ポイント 増加するなど、改善傾向が見られた。浜通りの下落予測は26.8ポイント減少、中通りは11.3ポイント減少 となった。中通りのうち、県北は下落予測が前回と比べ18.7ポイント減少、県中は4.9ポイント減少、県南 は17.6ポイント減少となった。会津は下落が20.0%から36.0%と16.0ポイントの増加となったが、一方で 上昇も16.0ポイント増加した。 商業地は、県全体では下落予測が24.0%と1.8ポイントの減少となった。浜通りでの下落予測は、いわ きが20.5ポイント減少、相双は横這いとなった。中通りは下落予測が県北で5.0ポイント増加、県中で 7.7ポイント減少し、県南で3.4ポイント増加した。会津は下落が55.6%と前回より17.5ポイント増加した。 工場地は、県全体で下落予測が24.1%と6.8ポイント減少した。浜通りではいわきは下落予測が 14.1ポイント減少し、相双は下落が10ポイント減少した。中通りのうち、県北は下落が20.4ポイント、県中 が13.2ポイント減少したが、県南は23.3ポイント増加した。会津では下落予測が11.3ポイント増加し、前 回はなかった上昇が6.3%あった。
不動産市場動向アンケート調査結果の概要
1.成約価格について 【土地(住宅地)】 県全体では、「大きく下落した」及び「下落した」の合計が13.3%となり、前回(計15.7%)より改善しました。また「ほぼ同じ」 は前回(65.4%)よりも増加、「上昇した」と「大きく上昇した」の合計は前回(計19.0%)から減少となりました。前回は全体的 に若干ながら悪化傾向が見られたところですが、今回は前回と比較して横這い傾向となっています。 地域別では、浜通り(いわき、相双)で前回5.6%あった上昇回答がゼロで、下落回答も若干増えてますが、相双地方につ いては前回「下落した」が42.9%あったものが今回は33.3%となっており、悪化傾向からの改善の兆しも見受けられます。中 通りは、県中、県北では「大きく下落した」と「下落した」の合計が、前回は10%台だったものが今回は10%未満となっており、 改善傾向が見られます。会津では前回と概ね同様の傾向が見られます。 今後の予測については、中通りで「上昇する」が優勢、浜通りは前回見られた「上昇する」がゼロとなったものの、「大きく下 落する」と「下落する」の合計が前回より大幅に改善されています。一方、会津では「下落する」が前回20.0%より増加し 36.0%となったものの、前回はゼロだった「上昇する」が16.0%と増加しております。 【土地(商業地)】 県全体では「大きく下落した」と「下落した」の合計が前回の16.7%から17.7%に増加、また「上昇した」「大きく上昇した」の 合計が前回の13.2%から14.1%に増加しております。地域別では相双の「下落した」が前回60.0%から33.3%と大きく改善、 会津の「大きく下落した」と「下落した」の合計は前回33.3%から40.0%に悪化しております。県中においては「大きく上昇し た」と「上昇した」の合計が前回25.7%から32.0%と改善しており、地域ごとにやや異なる傾向となりました。 今後の予測については、いわきでは「下落する」予測が大幅に減少、中通りにおいては「下落する」が減少し「上昇する」が 増加しており、上昇予測が優勢となっております。会津では「下落する」の予測が前回の38.1%から55.6%と悪化しており、下 落予測が過半数となっております。 【土地(工業地)】 全体的な傾向は前回とほぼ同様になっておりますが、相双における「大きく下落した」と「下落した」の合計が前回は50.0% だったのが今回は20.0%と改善しており、県中の上昇予測が前回と比較して増加しています。今後の予測については、全体 的に前回より若干の改善傾向となりました。 【トピック調査】
平均年収が会津で若干低め、平均的な戸建住宅の価格帯が会津で若干低め、郡山はばらつきがあり、福島といわきはやや 高めとなりました。 ・家屋倒壊等氾濫想定区域が不動産市場へ及ぼす影響について 家屋倒壊等氾濫想定区域が不動産市場へ及ぼすマイナスの影響ですが、住宅地では10%~20%、20%~30%が多く、50% 以上も目立ちます。商業地は10%~20%が3割以上の回答となり、全体的には住宅地への影響が商業地より大きい傾向となり ました。 2.動向指数(DI)による分析 令和5年4月実感では住宅地、商業地とも中通りのみプラスで、会津、浜通りはマイナス、全体としては住宅地がプラス、 商業地がマイナスという結果になりました。前回と比較すると、浜通りは商業地がいわきで悪化となりましたが、特に相双で大 幅に改善となり、会津は住宅地が前回と同様ですが、商業地で悪化となりました。中通りは住宅地、商業地ともに改善となりま した。 工業地は全体的に若干のマイナスとなりました。
第26回:詳細はコチラを御覧ください >>(PDF:504KB) PDFをご覧になるには、Adobe社のAdobe ReaderR(無償)が必要です。お持ちでない方はダウンロードしてください。 |